ゼロマルの徒然blog

ノーマル会社員が日々のことや好きなことを徒然なるままにつづる雑記ブログ。

【教育業界】塾講師の年収は500万?!6年の経験者がリアルな実態を告白!

 

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こんにちは、ゼロマルです。

今回は皆さんの関心も高いであろうお金の話です。

ズバリ「塾講師って年収いくらなの?」という疑問にお答えします! 

 

この記事を執筆している、私のプロフィールは以下です。

・集団指導&個別指導歴 6年
・現在は人事部でアルバイト講師の採用等を担当

  

 

塾講師の年収は?計算してみよう!

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まず、もう答えを書いてしまうと。

30代前後でざっくり450~500万くらいです。

もちろん、年次によってこれより少ない人も多い人も存在します。

予備校で本出してテレビに出ている人は、何千万とかそのレベルで稼いでいますが、それはごくごく一部です。

概ねこのくらいの認識で大丈夫かと。 

しかし、色々なカラクリがありますので、詳細を説明しますね。

 

新卒初任給から考えてみる

新卒初任給はリクルートサイトとかに普通に書いてあります。

ここから計算を試みます。

ボーナスも当然入ります。民間中小で1ヶ月/回、大企業で2.5か月/回とかなので、少し良く見て3ヶ月/年としましょうか。

 

会社 A社 B社 C社 D社 E社
初任給 22万 23万 22万 21万 22万
1年目年収 330万 345万 330万 315万 330万
平均年収 450万 430万 480万 430万 520万

※「1年目年収」=初任給×15ヶ月(12ヶ月+ボーナス3ヶ月)

※「平均年収」は、その企業が公開している平均年収です。特定を避けるため、概数で表示しています。

 

塾講師の給与カラクリ 

え、ぶっちゃけ結構もらってない??平均年収から考えても、今後の昇給も見込めそう!

そう思われる方もいるでしょう。

ここにカラクリがあります。

塾講師の年収を引き上げる要因、それはズバリ「残業・時間外労働」です。

・午前中の時間に出社(午後から勤務のため)
・イベント等での休日出勤
・講習や特訓授業等での時間外労働&休日出勤

1年目からやらせることは少ないかもしれませんが、これらが発生してくると、残業代が跳ね上がります。

CAUTION

これらの業務をさせても、時間外手当が出ない企業もあります。

もちろん違法です。その気配を感じた場合は、即座に退社するようにしましょう。

入社前なら絶対に入社しないように。

  

昇給はどれくらい?

じゃあ、ぶっちゃけどれくらい昇給すんの?

企業の規模や業績等によっても違ってきますが、私の例で行くと「3,000円~5,000円」くらいでした。 

全企業の平均値が6,000円~7,000円とのことなので、少し少ないでしょうか。

■以下の記事を参考にさせていただきました

 

その他、以下のような要因で昇給額が調整されることがあり得ます。

・教室責任者が教室の人数を前年比+50名を達成した。
・評判の講師が講座取得率を10%増加させた。
・地元の超有名進学校:A高校に20名合格させた。

※数字は便宜上示しているだけですので、この数値を達成すれば昇給確実!というものではありません。

 

塾講師の初任給が高く設定されているのは?

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他の企業と見比べていただけると分かりますが、塾講師の初任給って高いんです。

これについては本当に謎なのですが、経験者が考察してみます。

 

考察①間口を広くするため

2019年10月現在、教育業界は正直「不人気」業界です。

・学校の先生の過酷な労働環境がニュースに。
・授業時間以外は給与なしのブラックバイトであるという風潮。
・朝は遅いが夜も遅い。

 

上記は一例で、もちろん当てはまらない企業もあります

なおかつ、これだけブラック企業が取りざたされているのに改善しようとしていない企業などあり得ません。

(あり得るとすると、それはよほどの企業です)

 

そのため、ある程度の高給でなければ人が集まってこないのでは?

 と推察できるわけです。 

 

考察②正直、昇給がそんなにないから

前項でも紹介した通り、昇給額はそんなに高くありません

かつ、そもそも塾業界には一般企業的な役職がありません

社長・代表取締役は当然います。

 

しかし、その他はどうなるか。

 

例えば、一つの教室に配属されたとしましょう。

そこで力をつけて教室責任者になりました。

その後は?

その上はエリアの統括や部長クラスの役職になります。

つまり、課長等の「次のポジション」がごっそり抜け落ちているわけですね。

部長になれるのなんて、ほんの一握り。

つまり、ほとんどの塾講師にとっては教室責任者が最終到達点になるわけです。

 

当然、役職手当なんて微々たるもの。

「昇格がない」はほとんどイコール「昇給がない」なので、最初に高く設定していても大丈夫、ということですね。

 

塾講師の給与だとどんな生活??

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では最後に、塾講師の生活についてお金の面から考えてみましょう。

仮に年収450万だとすると、手取りは30万/月くらいでしょうか。

ボーナスも同時に考えているので、月々の手取りはもう少し下がります。 

 

食費 約39,000円
水道光熱費 約11,000円
通信費 約6,600円
娯楽交際費 約25,000円
その他費用 約13,000円
合計 約94,600円

総務省統計局データより

 

ここに家賃がのってくるので、支出はおおよそ16万というところでしょうか。

一人暮らしならば、14万残る計算で、5万を貯金に回したとしても残りは9万円。

色々できそうですね!

一人暮らし・子なし・車なし、ならば・・・。

 

まとめ

「塾講師って年収いくらなの?」というテーマでお話ししてきました。

「結構もらってるじゃん!就職先として選択肢に入れてやっても良いな」という方が増えると嬉しいです。

が。

会社によっては体育会系・ブラックな体質の残る企業も多く存在しています。 

まずは求人情報の勤務時間を調べてみて、その時間前後に働いているか確認するのをオススメします。

 

(例)

・勤務時間13:00~22:00

①12:00ごろに電話してみる→出るかどうか

②22:00過ぎに校舎に行ってみる→退社しているかどうか

 

時間外の残業の場合ももちろんありますので、あくまで参考まで!